船乗りに英語力は必要?

船乗りの就活
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英語力なんて関係ない!英語力で船乗りになることを諦めないで!

結論:船乗りの英語力は船で仕事をすれば自然に身に付くので心配いりません!!

私は現在某大手三社海運会社に勤める船乗り(1等機関士)です。
この記事では船乗りの英語力について書いています。
こんなひとに読んでほしい

・船乗りって英語が必要なのか疑問の方

・外航船の船乗りを目指している方

・英語力に不安があり、船乗りになるか迷っている方

英語力がないので船乗りになるのが不安

船乗りになるうえで、こういった不安があるのは当たり前です。

では、内航船と外航船にわけて必要な英語力を知ってください。

 

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内航船船乗りに必要な英語力

内航船で必要な英語力は最低限出来ればOK!

ほとんど必要は無いと思っていただいて問題ありません。

仕事上使う単語やフレーズはほとんど同じです。

それらを覚えてしまうと全く心配はいりません。

覚えるといっても自然と身に付きます。

内航船で英語を使用する場面

・ VHFを使っての外航船舶とのやり取り(航海士)

・ 機器の説明書を読むとき(機関士)

 

 

VHFを使っての外航船舶とのやり取り(航海士)

内航船では一番英語を使う場面です。また一番大事でもあります。

しかし、使うフレーズは同じなのですぐに身に付きます。

VHFは主に船を避けるために使用します。

避けたい船舶が内航船の場合は乗組員が日本人なので日本語で連絡します。

 

自船
自船

こちら##船 ##船
PORT to PORT お願いします。オーバー

相手船
相手船

こちら**船 **船
PORT to PORT 承知しました。オーバー

 

PORT to PORT: 左舷対左舷での通行
オーバー: 話の終わりだと伝える
これが相手船が外航船舶だと英語になります。
自船
自船

This is ## This is ##
PORT to PORT please.
Over.

相手船
相手船

This is ** This is **
PORT to PORT roger(了解の意味).

Over.

基本的な英語での会話です。

これらのフレーズは決まっていますので英語力というよりも海技力です。
3カ月も乗船すれば自然と身に付きます。

機器の説明書を読むとき(機関士)

機器によっては製作しているメーカーが海外製です。
機関士として機器に問題が生じるとまず、取り扱説明書を熟読します。
海外製のものであればそれがすべて英語です。
その取扱説明書を読んでトラブルを直すことが機関士の基本です。

TOEIC500点もないしそんなの無理だ!
英語の取扱説明書なんて読めるわけがない!

心配いりません!

私は外航船員の身ですが、若手時代はTOEIC470点ほどでした!

最近の3等機関士で、280点なんて方もいましたが、全く仕事に影響はしていませんでした!

 

電子辞書を使いましょう!

外国人でないのですから、英語ができないなんて当たり前です。

テストではないのですからどんどん電子辞書を使ってカンニングしましょう!

最近の電子辞書は優秀ですから、英語の取扱説明書なんてカンタンに読めますよ。

乗船する際には必ず電子辞書を持っていきましょう!

 

 

外航船船乗りに必要な英語力

外航船船乗りの英語力は内航船船乗りよりも必要になります。
外航船ではフィリピン人など外国の方と乗船することがほとんどです。
ですが、英語ができない人も全く問題ありません。
あいさつなど最低限の会話ができれば仕事に支障はありません。
仕事で使うフレーズや単語はいつも同じです!
特段、勉強する必要はなく自然と身に付きます。
外航船に1隻乗船すれば外航船船乗りの英語力は身についていることでしょう。
外航船で英語を使用する場面

・ VHFを使っての外航船舶とのやり取り(航海士)

・ 機器の説明書を読むとき(機関士)

・ 外国人乗組員との会話(航海士&機関士)

VHFでのやり取りと、機器の説明書を読むことに関しては内航船船乗りと同じです。

これらは船乗り特有のフレーズばかりなのでこれらは自然と身に付きます。

また、電子辞書を使えば問題ありません。

外航船の英語力で大事なことは外国人乗組員との会話です。

 

 

外国人乗組員との会話(航海士)

航海士の外国人乗組員との会話は当直中です。

航海士が進路を決めて外国人乗組員に指示をだして舵をきらせることが一般的です。

 

日本人船員
日本人船員

マイケル、PORT five

外国人乗組員
外国人乗組員

yes sir, port five

PORT five: 左に5度舵を切ってください

 

このような定型の会話がほとんどです。

右に舵を切りたければStar-bord five(5)などとなります。

もちろんこれは一例で、すべてではありませんが、自然と身につくものがほとんどです。

一隻乗れば十分な船乗りとしての英語力は必ず身につきます。

 

英語の発音に自信がないけど大丈夫かな、、、

外国人乗組員の方は皆おどろくほど優秀です。

大体どういう航路を行きたいのか察してくれます。

外国人乗組員は何十年と船乗りの経験がありますので、日本人とのやり取りにも慣れています。

日本人の独特の発音を分かってくれます。

 

外国人乗組員との会話(機関士)

英語力は最低限あれば問題ありません

機関士の外国人乗組員との会話は基本的に単語と身振り手振りです。

耳栓必須の機関室で完璧な英文でのコミュニケーションは不可能です。

 

外国人乗組員と作業する際には日本人船員が指示をだして、外国人乗組員が従うことが基本です。

日本人船員
日本人船員

This bolt remove!

外国人乗組員
外国人乗組員

yes ok!

日本人船員
日本人船員

This spana use!

 

これに身振り手振りをいれます。

それだけで、外国人乗組員は理解します。

外国人乗組員は何十年と船乗りの経験がありますので必ず理解してくれます。

文法もぐちゃぐちゃでいいです。単語と身振り手振りがあれば必ず伝わります。

 

 

結論: 船乗りの英語力は重要ではない

内航船、外航船船乗りはどちらも英語力は重要ではありません。

必要な英語は船員ならではのフレーズばかりですので英語力というより海技力に近いです。

しっかり船に乗り乗船すれば嫌でも自然と身に付きます。

英語力に不安があって船乗りの仕事に抵抗があるならば、それは間違いです。

英語力は重要に考えず、是非船乗りの道にすすで下さい!

ただし就活に関してはTOEICの点数が高い方が有利なのは事実です。

高得点を取りたい方はぜひこちらの記事も読んでください。

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