三等機関士は辛い!知られざる全貌を公開!

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三機関士の全貌を公開します。

某大手三社海運の一等機関士が三等機関士の全貌を公開します。

こんな人によんでほしい

  • これから三等機関士になる方
  • 船乗りを目指している方
  • 現役機関士の方

これから三等機関士になるものですが仕事内容がよく分かりません。

日本人船員

三等機関士は辛いことが多い仕事内容です。まず仕事内容を見てみましょう!

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三等機関士の仕事内容

三等機関士の主な仕事内容

  1. 担当機器の整備作業
  2. 機関日誌の作成
  3. 船にひつようなものの発注
  4. 潤滑油、化学品の保管
  5. 書類作業
  6. その他雑用、飲み会の準備

三等機関士の業務は多岐にわたります。

平均の労働時間は11時間程度です。労働基準法では一日の労働時間は8時間が基本ですが、三等機関士は8時間では到底仕事が終わりません。

三等機関士の一日スケジュール

三等機関士のメイン業務は8時から17時までですが、17時からも働かくことが当たり前の仕事です。

 

平均11時間の労働ですか、、最近働き方改革という言葉を聞きますが船では浸透していないのですか?

 

日本人船員

ざんねんながら船では働き方改革はほとんど浸透していません。

日本人船員

特殊すぎる仕事環境なので、なかなか働き方が変わることができません。

 

三等機関士の担当機器が多すぎる!

三等機関士の担当機器は一等機関士、二等機関士と比べて非常に多いです。

担当機器に関する整備作業や、トラブル対処は機関士のメイン業務です。

担当機器の数が多いほど、仕事量、仕事時間が多くなることは当然のことです。

 

一等機関士担当機器一覧

  1. メインエンジン
  2. ビルジ、スラッジ関係機器

二等機関士担当機器一覧

  1. ボイラー
  2. 発電機
  3. 空気圧縮機
  4. 操舵システム

三等機関士担当機器一覧

  1. 清浄機
  2. 造水機
  3. 船内電気設備
  4. ライフボート
  5. クレーン
  6. 非常用発電機
  7. 冷凍機
  8. 冷暖房設備
  9. ポンプ、モーター
  10. 温水器
  11. 海洋生物付着防止装置
  12. 軸アース装置

 

一等機関士、二等機関士と比べて2倍、3倍と三等機関士の担当機器は多いです。

8時から17時までは担当機器の整備やトラブル対処を行います。

17時からは担当機器に関する勉強や、作業準備等を行わなければなりません。

 

三等機関士に昼休みはない!

三等機関士は昼休みに機関日誌を書かなければなりません。

12時から13時まで船員は昼食と休憩時間になりますが、三等機関士には休憩はありません。

12時から10分ほどで昼食を食べ、そのまま機関室に直行し、13時まで機関日誌を書きます。

なぜか分かりませんがその機関日誌記入の時間は残業代がでません。

機関日誌に記載すること

  • 12までに消費した燃料消費量
  • 船舶が進んだ距離
  • おこなった整備作業
  • 機器の運転時間
13時までに機関日誌を書く理由
正午での機関データを会社が把握するために、会社に送らなければならないから。
三等機関士は、かなり分量のあることを毎日昼食後すぐに機関日誌に記載しなければなりませんので、休憩時間はありません。

船に必要なものの発注は全て三等機関士の仕事

船にはコンビニやスーパーはありませんので、定期的に船内の文房具や、消耗品などの在庫をチェックして、必要なものを必要な分量を頼まなくてはなりません。
船内の在庫をチェックするのは莫大な量ですし、非常に時間がかかります。
必要なものは会社を通してオーダーします。オーダーしたものは船が入港したときに受け取ります。
発注から受け取り、受取品の不備確認まですべて三等機関士の仕事です。
これらの仕事は17時以降に残業して行うことになります。

定期的に発注するもの

  • 蛍光灯や電球
  • 整備に使うボルトやねじ
  • 潤滑油や化学薬品
  • 工具類
  • 掃除道具
  • 各種文房具

書類仕事が多すぎる!

三等機関士の書類仕事は非常に多いです。

三等機関士の受け持つ書類仕事

  • 機関日誌
  • 船に必要なものの発注書
  • 毎月の機器運転状態の報告書
  • おこなった整備作業報告書
  • 操練案の作成
  • 各港の入港書類
1つ1つの書類作業に関する細かな説明は省きますが、全て完璧に仕上げるまでには数時間かかります。
メインの作業である担当機器の整備作業や作業準備の間を縫ってこれらを行わなければなりません。
担当機器の大きなトラブルが重なってしまうと寝ずに仕事をしなければならないことも多々あります。

17時以降の残業代がでないことがほとんど!

17時以降の残業代について

書類仕事や、作業準備など17時以降もばりばり働かなければならない三等機関士ですが、全く残業代がもらえないことが多いです。

残業がでない理由

  • 17時以降の作業準備は自分の勉強とみなされる
  • 書類作業はやって当たり前という風習がある
  • 完全縦社会で残業代をつけてほしいと言いずらい
  • 船は隔離された空間なので労務管理が行き届いていない
  • 残業代をつけると一等機関士の評価が下がるので上司が残業代をつけたがらない

残業は多くある、さらに残業がでないとなかなかブラックに近いグレーな仕事です。

ですが、毎月60万程の給料はもらえますので、どういう解釈をとるかはその人次第です。

 

 

雑用と飲み会の準備が面倒!

非常に多くの雑用も三等機関士は抱えます。

船での大事な娯楽の1つはお酒です。

船では定期的に飲み会が開催されますが、おつまみづくりや飲み会のお酒づくりなど全ての飲み会準備は三等機関士、航海士の仕事です。

船での飲み会の優先度は非常に大会です。どんなに仕事が忙しくても位の低い船乗りは参加しなければなりません。

仕事が終わっていない、日中の仕事で体が疲れている、、、関係ありません。

船内全員い楽しんでもらえるように飲み会の準備を行わなくてはなりません。

 

三等機関士の雑用

  • 飲み会の準備
  • パーティーなどの余興準備
  • 機関室の整理整頓、掃除
  • 共用スペースの掃除

 

まとめ:三等機関士は辛い!仕事量が多すぎる

三等機関士の仕事

  • 一、二等機関士の2~3倍の担当機器の整備
  • 船内の在庫品の確認、発注
  • おおすぎる書類仕事
  • 飲み会の準備などの雑用
  • 17時以降の残業

三等機関士ってすごい仕事がたくさんあるんですね

日本人船員

はい、正直辛いことの方が多いです。新入社員は特になれないので耐えきれず辞める人が多いことも事実です。

なるほど、やはり給料が良い分、それ相応の仕事量ときつさがあるんですね。

日本人船員

はい。ですが、私が三等機関士の時代よりは仕事量が減ってきていることは事実です。

日本人船員

これから、仕事環境は良くなると思いますし、それができるのはこれからの船員たちです。
会社にはどんどん意見を言い労働環境を良くしていきましょう。

なるほど、しっかりと機関士ついてこれからも知ってい行こうと思います!

 

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