OBが神戸大学海事科学部のメリットとデメリットを公開!
こんなひとによんでほしい
- 神戸大学海事科学部に入学したい方
- 将来船員になりたい方
- 神戸大学海事科学部について知りたい方
- 理系大学に入学したい方
神戸大学海事科学部について詳しく知りたいです!
海事科学部OBの私が全て教えましょう!
- 大企業に就職が可能で、将来の年収が高い
- 高所得職業の船員になることができる
- 乗船実習という他ではできない経験ができる
- 2回生から自分に合った学問の選択が可能
- 狭く深くの信頼できる友人関係が築ける
- 神戸大では入試難易度が低い
- 大学院では自分のすきな研究ができる
- 部活やサークルに参加しにくい
- 学科やコースによっては1カ月以上の乗船実習がある
- 女子学生が少ない
- 実験や実習が忙しい時期もある
まずは神戸大学海事科学部の特徴を紹介します!
神戸大学海事科学部とは
神戸大学海事科学部の特徴
- 海、船を専門にした学部
- 乗船実習という実習がある
- 神戸大学ではもっとも入学しやすい難易度
- 学部は本学部とは違い、神戸深江という海辺に立地している
- 神戸大学の文化祭、サークル、部活には共通して参加可能
神戸大学海事科学部は5つの学科とコースで成り立っています。
船乗り(航海士)になるためのコース
ロジスティクスコース
経済学や経営学を学ぶコース
海洋安全システム科学科
環境や気象について学ぶコース
機関マネジメントコース
船乗り(機関士)になるためのコース
メカトロニクスコース
工学を学ぶコース
神戸大学生ではあるものの、学部は海辺の違う場所にあるのですね。
神戸大学の文化祭やサークル、部活にも問題なく参加できるんですね。
もちろんです。立地は違えど神戸大学生としての生活は出来ますよ。
それでは、神戸大学海事科学部に入学する具体的なメリットとデメリットについて説明します!
神戸大学海事科学部に入学するメリット
- 大企業に就職が可能で、将来の年収が高い
- 高所得職業の船員になることができる
- 乗船実習という他ではできない経験ができる
- 2回生から自分に合った学問の選択が可能
- 狭く深くの信頼できる友人関係が築ける
- 神戸大では入試難易度が低い
- 大学院では自分のすきな研究ができる
将来の年収が高い
神戸大学海事科学部の卒業生は大企業に就職する人が多数です。
・日本郵船
・商船三井
・川崎汽船
・トヨタ自動車
・マツダ自動車
・三菱商事
・三菱重工
・川崎重工
・日本生命
・三井住友銀行
・気象庁
・京大職員(研究職員)
etc….
東大や京大でも難しいと言われる大企業に就職できます。
海事科学部が就職に強い理由
- 島国にはなくてはならない海と船について最先端で学んでいる
- 経済から工学までの幅広い学問を学んでいる
- 乗船実習という他で経験できない経験を積んでいる
- 体育会系で集団行動ができるというイメージがある
神戸大学海事科学部は海と船を題材に経済から工学までの幅広い学問を学びます。海と船に特化した総合大学学部は日本で2つしかありません。
もう一つは東京海洋大学です。
日本の貿易依存度は95%以上ですので、海と船については、なくてはならない学問です。
そのような学問を最先端で幅広く学んでいる学生を企業が欲しがることは当然のことです。
また乗船実習というのも企業が欲しがる要因の1つです。
乗船実習では1~3カ月実際の訓練船に乗船し現場で船の機器や物流を学ぶことができます。
集団行動が必要であり、協調性も養われます。このような経験を積んでいる学生はほかの大学ではいませんので、希少価値が高いです。
こちらの記事で学科とコース別に就職先や学べる学問について詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。
高所得職業の船員になることができる
船員の20代の年収は600万~1000万です。
一般的な20代の年収は300~500万が平均です。船員になれば20代前半で40代のサラリーマンと同じぐらいの給料を稼ぐことができます。
船員になれる総合大学は日本に二つしかなく、もう一つは東京海洋大学です。
神戸大学海事科学部で船員になれるコースは以下の二つです。
- 航海マネジメントコース
- 機関マネジメントコース
どちらのコースも海事科学部内ではかなり人気の高いコースです。
この記事を書いている私は機関マネジメントコースのOBで、現在は某大手三社海運の船員として仕事をしています。
入学当時は船員になんて絶対になりたくないし、船にものりたくないと考えていましたが、在学中に船員の仕事に魅せられ船員になりました。
海事科学部から船員になるひとのほとんどが「入学時には船に乗りたくない」と考えている学生です。
船員は給料が非常に高いですし、やりがいのある仕事なのでお勧めです。
乗船実習という他ではできない経験ができる
乗船実習とは
- 1~3カ月間訓練船に乗船し海と船について学ぶ
- 船内という限られた空間で集団行動が必要
- 海事科学部では乗船実習が課せられるコースは3つ
- 乗船実習自体はすごく楽しい
- 4回生での乗船実習はハワイやロシアに行ける、もちろん観光もできる
1~3カ月間海技教育機構の管理する訓練船に長期間乗船し、実際の船の現場で海と船について学びます。
また、狭い船内での生活は50名以上との共同生活であるので集団行動という観点から協調性も養われます。
乗船実習は厳しく過酷というイメージかもしれませんが、それは全く違います。
私も在学中は乗船実習に行く前はほんとうに嫌でしたが、いざ乗船実習が始まると楽しく最高の思い出になりました。
同じ学部の友達との実習になりますし、別府や北海道と様々なところに行けます。
さらには、4回生の乗船実習ではハワイやロシアに行きます。もちろんすべて観光が可能で、旅費もかかりませんので非常に楽しいです。
神戸大学海事科学部に入学する学生全員が乗船実習に参加しなければならないわけではありません。
2回生の時に選択するコースによります。乗船実習が課せられるコースは以下の3つです。
- 航海マネジメントコース
- 機関マネジメントコース
- メカトロニクスコース
ロジスティクスコース、海洋安全学科の2つに所属する学生は乗船実習が一切課せられません。
2回生から自分に合った学問の選択が可能
海事科学部に入学すると1回生では基本的な物理化学、数学などの理系学問に加え、教養を学びます。
そして2回生から自分の学びたい学科とコースに分かれます。
航海マネジメントコース
船乗り(航海士)になるためのコース
ロジスティクスコース
経済学や経営学を学ぶコース
海洋安全システム科学科
環境や気象について学ぶコース
機関マネジメントコース
船乗り(機関士)になるためのコース
メカトロニクスコース
工学を学ぶコース
自分に理系の学問が合ってないとないと感じればロジスティクスコース。
理学部のように研究をがっつり行いたければ海洋安全システム科学科
将来理系の技術者になりたいと思えばメカトロニクスコース
船乗りになりたい学生は航海、機関マネジメントコース
2回生から自分が学びたいと思うコース選択が可能です。
狭く深くの信頼できる友人関係が築ける
狭く深くの信頼できる友人関係が築ける理由
- 少人数で校舎には海事科学部の学生しかいない
- 乗船実習で同じ釜の飯を食う
実際の校舎写真 Wikipediaより引用
上の画像は実際の校舎の写真ですが、この校舎に在学する学生は海事科学部生のみです。
一歩歩けば必ず知り合いに遭遇するという狭い校舎です。授業を受ける際のメンバーはいつも同じなので、友人はすぐできます。
また、乗船実習に参加すると、同じ釜の飯を食う生活を長期間行いますので、親友もできます。
後輩や先輩と実験や実習を行うことも多くありますので、同年代外の学生たちとも仲良くなります。
神戸大では入試難易度が低い
神戸大学内では入試難易度が低いです。
神戸大では入学するための偏差値がかなり低いので、入学しやすい学部です。お手軽に神戸大というブランド名を得ることができます。
海事科学部の入学偏差値は低いですが、就職実績は工学部と同等かそれ以上であることは間違いありませんのでコスパがかなりいいです。
大学院では自分のすきな研究ができる
・ロボット工学
・放射線研究
・プログラミング工学
・破壊材料研究
・衝撃波
・水素エネルギー
・熱工学
etc….
大学院に進学する学生は徹底的に自分の研究したい分野を2年間研究します。
2年間の間には将来の技術者や研究者のたまごとして学会での発表があります。
研究内容によっては海外での発表もあります。
神戸大学海事科学部に入学するデメリット
- 部活やサークルに参加しにくい
- 学科やコースによっては1カ月以上の乗船実習がある
- 女子学生が少ない
- 実験や実習が忙しい時期もある
部活やサークルに参加しにくい
部活やサークルは神戸大学の本校舎で行われることがほとんどです。
海事科学部の校舎は本校舎までの距離がかなり遠いです。授業終わりに部活やサークルに参加しようとすると原付やバイクがあれば30分程度かかります。
公共機関を使用すると交通の便が悪いので1時間程度かかります。
もちろん、部活やサークルに参加することは可能ですが本腰を入れてクラブやサークルに参加するのであればバイクか原付は必須です。
海事科学部の校舎でしか行われていない部活もあります。そのような部活に所属する海事科学部の学生も多いです。
学科やコースによっては1カ月以上の乗船実習がある
メリットのところでも紹介しましたが学科とコースによっては1カ月以上の乗船実習があります。
メリットと同時にデメリットでもあります。
乗船実習のデメリット
- 狭い船内での集団生活
- 1~3カ月家族や、恋人に会えない
- 辛くても逃げれない
- 実習期間中バイトができないので収入がなくなる
- 海の上は電波がなく携帯が使えない
- 乗船実習中は部活やサークルに一切参加できない
乗船実習が課せられるコースは以下の3つです。
- 航海マネジメントコース
- 機関マネジメントコース
- メカトロニクスコース
乗船実習を受ければ船乗りになれることや、就職が有利に働きます。
しかし、乗船実習が絶対に嫌だという学生ももちろんいます。そのような学生におすすめなコースは乗船実習が課されない以下のコースです。
- 海洋安全システム科学科
- ロジスティクスコース
女子学生が少ない
海事科学部の男女比は9:1程度です。
極端に女子学生が少ない学部です。男子学生にとっては神戸大学入学時に想像したキラキラしたキャンパスライフは難しいかもしれません。
女子学生にとっては、同性の学生が少ないことはやはりさみしいですね。
実験や実習が忙しい時期もある
海事科学部の2回生3回生の学生は実験や実習で大忙しです。
実験や実習でうまくできないと、夜7時までかかることも多々あります。それに加えて座学もしなければなりません。
科目のほとんど全て必修の科目ですので、単位を落とすことができません。もし実験や実習の単位を落としてしまえば留年になります。
実際に海事科学部の留年率は神戸大学の中でも高いです。
特に忙しいコースは次の3つです。
- 航海マネジメントコース
- 機関マネジメントコース
- メカトロニクスコース
まとめ
- 大企業に就職が可能で、将来の年収が高い
- 高所得職業の船員になることができる
- 乗船実習という他ではできない経験ができる
- 2回生から自分に合った学問の選択が可能
- 狭く深くの信頼できる友人関係が築ける
- 神戸大では入試難易度が低い
- 大学院では自分のすきな研究ができる
- 部活やサークルに参加しにくい
- 学科やコースによっては1カ月以上の乗船実習がある
- 女子学生が少ない
- 実験や実習が忙しい時期もある
神戸大学海事科学部に入学するといろんなメリットとデメリットがありますね。
OBの方の神戸大学海事科学部の評価はどうでしょうか
私は最高の学部でした。船乗りになれたことが一番良かったです。
また、乗船実習が非常に楽しかったです。
また私はサークル活動にも参加していましたので、神戸大学生ライフを十分に満喫できました。
将来大企業にも就職できますしコスパはすごく良いです。本当におすすめの学部です。
最後に!神戸大学海事科学部は楽しい、コスパよし、様々な事が学べると理系の学生にとって非常に優れた大学です。
志望校に悩んでいる学生の皆さん、是非神戸大学海事科学部入学も考えてみて下さい!
もしもっと海事科学部に関して知りたいことがあるのであればぜひお問い合わせください。
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